Google Pixel 10 Proのカメラ性能が素晴らしいのは、以前の記事でも紹介している通りだ。今回は、待望の大画面モデル「Google Pixel 11 Pro XL」を購入したため、現在メインで利用している10 Pro(通常サイズ)と比較しながら、主にカメラ周りの進化を中心に紹介していく。
なお、今回も屋内での検証撮影にご協力いただいたのは「ダイソー」さんだ。豊富な商品が並ぶ店内は、カメラの解像感や色表現、AIのディテール補正をテストするのに最適な環境である。この場を借りて感謝申し上げたい。
機能比較
まずは、Pixel 11 Pro XL、Pixel 10 Pro、そして一つ前のPixel 9 Proの機能比較一覧を載せておく。
| 比較項目 | Google Pixel 11 Pro XL | Google Pixel 10 Pro | Google Pixel 9 Pro |
| 価格 | ¥207,800 より | ¥174,900 より | ¥159,900 より |
| サイズ | 高さ: 162.7 mm, 横: 76.5 mm, 厚さ: 8.5 mm | 高さ: 152.8 mm, 横: 72 mm, 厚さ: 8.6 mm | 高さ: 152.8 mm, 横: 72 mm, 厚さ: 8.5 mm |
| 重量 | 226 g | 207 g | 199 g |
| ディスプレイ | 6.8 インチ | 6.3 インチ | 161 mm (約 6.3 インチ) |
| ピーク輝度 | 3,600 ニト | 3,300 ニト | 3,000 ニト |
| プロセッサ | Google Tensor G6 | Google Tensor G5 | Google Tensor G4 |
| セキュリティ | Titan M3 セキュリティ コプロセッサ | Titan M2 セキュリティ コプロセッサ | Titan M2 セキュリティ コプロセッサ |
| バッテリー | 標準 5,115 mAh | 標準 4,870 mAh | 標準 4,700 mAh |
| 超解像ズーム | 最大 120 倍 | 最大 100 倍 | 最大 30 倍 |
| 新機能・その他 | HiLight, マジック キャプチャー, カメラ スタイル | – | – |
特筆すべきは、新開発のプロセッサ「Google Tensor G6」の搭載だ。これによりAI処理能力がさらに飛躍し、カメラ機能におけるノイズ低減や超解像ズームの恩恵が大きくなっている。
また、11 Pro XLは6.8インチの大画面でありながら、ピーク輝度が3,600ニトまで引き上げられ、日中の屋外でのファインダーの視認性が極めて良くなっている。
正直なところ、9 Proから10 Proへの移行期はセンサー刷新や処理パイプラインの飛躍で明確な恩恵があったが、11 Proに対しては「ハードウェアの劇的な変化」というより、AI処理による堅実なブラッシュアップという印象だ。
開封して物理的に比較
左側がPixel 11 Pro XL、右側が10 Proだ。今回はXLモデルを選んだため、画面サイズが6.8インチと大型化しており、10 Pro(6.3インチ)と比較すると一回り大きい。動画視聴やカメラ撮影時のプレビュー画面としては圧倒的に見やすい反面、片手での操作感は10 Proに軍配が上がる。


厚みを確認してみる。仕様上はわずかに11 Pro XLの方が薄い(8.4mm)ようだが、肉眼ではほとんど差は分からないレベルだ。


最後に重さを比較してみる。やはり大画面・大容量バッテリー(5,115mAh)を搭載しているだけあり、実際に持ってみると11 Pro XLの方がずっしりとした重みを感じた
| 11 pro XL | 10 pro | |
| 重量 | 215.3 g | 200.9 g |
お任せで撮影して比較してみる(屋内:ダイソーにて)
今回はダイソーさんの店舗内で、様々な色や文字が混在する商品を被写体に、0.5倍、1倍、2倍、5倍、10倍、30倍、50倍、100倍、120倍(11Proのみ)までを比較する。
両モデルとも5倍までが光学ズーム領域だ。10 Proの時点でも非常に高画質だったが、高倍率ズームになるとTensor G6による画像処理の進化が顕著に表れる。
※すべての比較画像において、左側(または上)が11 Pro XL、右側(または下)が10 Proである。
0.5倍


1倍


2倍


5倍


10倍
ここまでは両機種とも非常に綺麗で、大きな差は感じない。


30倍
30倍にすると性能差が一目瞭然になる。パッケージの細かな文字の解像感やノイズ処理において、11 Pro XLが明らかに一枚上手だと感じた。


なお、これらのAI処理を行うためには事前に1GB程度のデータをダウンロードしておく必要がある。しかし驚くべきは、これらの高度な画像処理がインターネットに接続せず、スマートフォンの中だけで完結しているという点だ。
「AIのために作られた頭脳」と言えるTensorチップが、クラウドの力を借りずに手元のデバイスだけで複雑な計算を瞬時にこなす。プライバシーや速度の面でも、これは大きな進歩だ。
50倍
50倍では商品のタグ部分を確認すると、文字のくっきり具合に明確な差が出ている。


100倍
100倍まで来ると、11 Pro XLの方がはっきりと画像処理(ディテール復元)しているように見える。


120倍
11 Pro XLの限界である120倍ズーム。スマホカメラでここまで寄れるのは圧巻の一言だ。

お任せで撮影して比較してみる(屋外:夜景)
次は、暗所での強さが試される夜景での比較だ。
今回は純粋なセンサーとソフトウェアの処理能力を比較するため、各機種ともホワイトバランス(色温度)を最低値に設定して撮影を行った。
なお、今回の作例はすべて三脚を使用せず、「手持ち撮影」で行っている。そのため、画像を細部まで拡大すると、手持ち撮影特有の微細なブレが影響し、若干の色味の変化や解像感のばらつきが生じている場合がある。その点は日常利用のリアルな結果としてご了承いただきたい。
0.5倍


1倍


2倍


5倍


10倍


30倍


50倍


100倍


120倍
夜景においても、高倍率になるほど11 Pro XLのAIノイズ低減処理の優秀さが際立っている。

まとめ
今回の検証からも、スマートフォンのカメラはまだまだ進化の余地があることを再認識させられた。高倍率ズームや複雑なテクスチャにおけるAI処理の正確さは、世代を重ねるごとに進化していると実感する。
引き続き、ピーキングやISO感度、シャッタースピードなどをマニュアルで設定できるプロ向け機能も健在だ。
星空の撮影や動きの速い被写体に対しては専用カメラに軍配が上がる場面もあるが、日常的なスナップ撮影や屋内での物撮りにおいては、もはやスマートフォン一台で十分だと断言できるレベルに達している。
なお、本記事で紹介している画像はPixel 11 Pro XLとPixel 10 Proである点に注意していただきたい。 また、ミラーレスカメラの詳細機能などは、以下の記事で記載している。もしカメラに興味があればぜひ見ていただきたい。

11Pro、10Proなどで使っているカバーなどはこちら。

