Google Pixel7 Proのカメラ性能が凄すぎるのは、以下の記事でも紹介している通りだ。今回は、9 Proを購入したため、7 Proと比較しながら主にカメラ周りを中心に紹介していく。
機能比較
まずは、機能比較一覧を載せておく。特筆しておくべき点としては、物理的にサイズが小さくなっている点だ。pixel9 proを開封し、持った瞬間に小ささを実感できる(もちろん7proを利用している方が前提の話しだ)。
7proを利用していた際は、サイズが大きすぎるが、カメラの性能を考えれば仕方がないと考えていた。しかし9proでは一回り小さくなっているが、利用できる機能は増え、かつ性能は良くなっていることを確認できる。
項目 | pixel9 pro | pixel8 pro | pixel7 pro |
---|---|---|---|
価格 | ¥159,900 より | ¥159,900 より | ¥124,300 より |
サイズ | 高さ: 152.8 mm 幅: 72 mm 厚さ: 8.5 mm | 高さ: 162.6 mm 幅: 76.5 mm 厚さ: 8.8 mm | 高さ: 162.9 mm 幅: 76.6 mm 厚さ: 8.9 mm |
ディスプレイ | 6.3インチ Super Actua ディスプレイ(LTPO) アスペクト比 20:9 1280 x 2856 LTPO OLED、495 PPI | 6.7 インチ Super Actua ディスプレイ(LTPO) アスペクト比 20:9 1344 × 2992 LTPO OLED、489 PPI | 6.7 インチ ディスプレイ アスペクト比 19.5:9 1440 x 1320 LTPO OLED、512 PPI |
バッテリー | 24 時間以上のバッテリー駆動時間 4,700 mAh スーパー バッテリー セーバーを利用した場合のバッテリー駆動時間 – 最長 100 時間 急速充電 急速ワイヤレス充電 | 24 時間以上のバッテリー駆動時間 5,050 mAh スーパー バッテリー セーバーを有効にすれば 最大 72 時間使用可能 急速充電 急速ワイヤレス充電 | 24 時間以上のバッテリー駆動時間 5,000 mAh スーパー バッテリー セーバーを有効にすれば 最大 72 時間使用可能 急速充電 急速ワイヤレス充電 |
メモリとストレージ | 16 GB RAM 128 GB / 256 GB / 512 GB | 12 GB RAM 128 GB / 256 GB / 512 GB / 1 TB | 12 GB RAM 128 GB / 256 GB / 512 GB |
プロセッサ | Google Tensor G4 | Google Tensor G3 | Google Tensor G2 |
背面カメラ | 50 メガピクセル Octa PD 広角カメラ 絞り値 ƒ/1.68 画角 82° 48 メガピクセル Quad PD ウルトラワイド カメラ(オートフォーカス機能付き) 絞り値 ƒ/1.7 画角 123° 48 メガピクセル Quad PD 望遠カメラ 絞り値 ƒ/2.8 画角 22° 光学ズーム 5 倍 | 50 メガピクセル Octa PD 広角カメラ 絞り値 ƒ/1.68 画角 82° 48 メガピクセル Quad PD ウルトラワイド カメラ(オートフォーカス機能付き)13 絞り値 ƒ/1.95 画角 126° 48 メガピクセル Quad PD 望遠カメラ 絞り値 ƒ/2.8 画角 22° 光学ズーム 5 倍 | 50 メガピクセル Octa PD 広角カメラ 絞り値 ƒ/1.85 画角 82° 12 メガピクセル ウルトラワイド カメラ13(オートフォーカス機能付き) 絞り値 ƒ/2.2 画角 126° 48 メガピクセル Quad PD 望遠カメラ 絞り値 ƒ/3.5 画角 21° 光学ズーム 5 倍 |
動画 | 動画ブーストを使った 8K 動画撮影(30 FPS) 4K 動画撮影(24 FPS、30 FPS、60 FPS) 1080p 動画撮影(24 FPS、30 FPS、60 FPS) デュアル露出補正(広角カメラ) 超解像ズーム動画(最大 20 倍) | — 4K 動画撮影(24 FPS、30 FPS、60 FPS) 1080p 動画撮影(24 FPS、30 FPS、60 FPS) デュアル露出補正(広角カメラ) 最大 20 倍の動画デジタルズーム | — 4K 動画撮影(30 FPS、60 FPS) 1080p 動画撮影(30 FPS、60 FPS) — 最大 20 倍の動画デジタルズーム |
前面カメラ | 42 メガピクセル Dual PD 自撮りカメラ(オートフォーカス機能付き) 絞り値 ƒ/2.2 ウルトラワイド画角 103 | 10.5 メガピクセル Dual PD 自撮りカメラ(オートフォーカス機能付き) 絞り値 ƒ/2.2 ウルトラワイド画角 95° | 10.8 メガピクセル Dual PD 自撮りカメラ 絞り値 ƒ/2.2 ウルトラワイド画角 92.8° |
カメラ機能 | プロ設定 最大 50 メガピクセルの高解像度 超解像ズーム最大 30 倍 一緒に写る マクロ フォーカス 夜景モード 天体写真 ポートレート モード 顔フォーカス 長時間露光 アクション パン リアルトーン パノラマ トップショット よく撮影する人 編集マジック 消しゴムマジック ベストテイク ボケ補正 ズーム画質向上 ポートレート ライト 動画ブースト ビデオ夜景モード 音声消しゴムマジック マクロ フォーカス動画 10 ビット HDR 動画 シネマティックぼかし シネマティック撮影 天体写真のタイムラプス 音声拡張機能 | プロ設定 最大 50 メガピクセルの高解像度 超解像ズーム最大 30 倍 — マクロ フォーカス 夜景モード 天体写真 ポートレート モード 顔フォーカス 長時間露光 アクション パン リアルトーン パノラマ トップショット よく撮影する人 編集マジック 消しゴムマジック ベストテイク ボケ補正 ズーム画質向上 ポートレート ライト 動画ブースト ビデオ夜景モード 音声消しゴムマジック マクロ フォーカス動画 10 ビット HDR 動画 シネマティックぼかし シネマティック撮影 天体写真のタイムラプス 音声拡張(機能) | — — 超解像ズーム — マクロ フォーカス 夜景モード 天体写真 ポートレート モード 顔フォーカス 長時間露光 アクション パン リアルトーン パノラマ トップショット よく撮影する人 編集マジック 消しゴムマジック — ボケ補正 — ポートレート ライト — — — マクロ フォーカス動画 10 ビット HDR 動画 シネマティックぼかし シネマティック撮影 天体写真のタイムラプス 音声拡張機能 |
メディアとオーディオ | ステレオ スピーカー マイク x 3 ノイズ サプレッション 空間オーディオ | ステレオ スピーカー マイク x 3 ノイズ サプレッション 空間オーディオ | ステレオ スピーカー マイク x 3 ノイズ サプレッション 空間オーディオ |
OS オペレーティング システム | Android 14 搭載 | Android 14 搭載 | Android 13 搭載 |
開封して物理的に比較
本体を並べてみた。左側がピクセル9pro、右側が7proだ。サイズがコンパクトになったのが一目でわかる。いろいろと機能が増えたり、性能が上がったりはしているが、通常利用で一番インパクトがあったのは、やはりサイズが小さくなった点だ。
厚みを確認してみる。9proの方が若干厚みがあるように見えるが、仕様上では薄くなっている。操作する分には、違いは分からないレベルだ。
背面を確認してみる。カメラ部分の出っ張りは7proの時代から気にはなっていたが、光学ズーム5倍が使える点を鑑みると、仕方がないと点だと考える。
最後に重さを比較してみる。約12g軽くなっているのを確認できるが、コンパクトになったとはいえ、さほどインパクトはないようだ。実際に操作してみても、手で感じる重さはあまり変わらなかった。
アクセサリー類
pixelはケーブル以外のアクセサリー類(ケースや保護カバーなど)が標準で梱包されていない。そのため別途購入する必要がある。今回ケースとカメラレンズの保護カバーを別々に以下のような製品を購入したが特に問題なく利用できている。
お任せで撮影して比較してみる(屋内撮影)
全て標準設定のまま(全てAIにお任せ)、手持ち撮影したものを比較してみる。なお撮影協力は近所のダイソー(DAISO)となる。
DAISOは店内撮影がokとのこと。
では、0.5倍、1倍、2倍、5倍、10倍、30倍までを比較してみる。仕様では7proも、9proも5倍までが光学ズームだ。つまりデジタル的にズームしているわけではないため、きれいにズーム撮影が可能である。
しかし、5倍あたりから明らかに9proの画質が上であることが確認できる。ただし、9pro側は5倍くらいから、少し赤いような暗いような状態になっているのが気になった。
すべて左側が7proであり、右側が9proである。モバイル端末等で見ている場合、2枚目が9proの画像となる。
0.5倍撮影
1倍
2倍
5倍
10倍
30倍
10倍時点でも差はあったが、30倍にすると性能差は一目瞭然である。
お任せで撮影して比較してみる(屋外撮影)
念のため、晴れた日の屋外でも同様に撮影してみた。屋内同様、10倍以上になると、圧倒的に9proの方が、画質が良いことが確認できる。
0.5倍
1倍
2倍
5倍
10倍
30倍
屋外でも同様、30倍にすると性能差は一目瞭然だ。
やはり30倍での差は一目瞭然だ。なお、pixel9proにはプロモードという使い方がある。これはピーキング(どこに焦点があっているかビジュアル的に色でわかる)、ISO感度などの機能を使えるため、以前紹介したようなミラーレスカメラを所持し、マニュアルでのガチ撮影しているメンバーには、うれしい機能だ。なお、夜景撮影もしたが、スマホ画面で見る限り、pixel7proと同等だったため、掲載しないこととする。夜景撮影を確認したければ、以下の記事を参考にしてほしい。
また、ミラーレスカメラの詳細機能などは、以下の記事で記載している。もしカメラに興味があればぜひ見ていただきたい。
今回の比較・検証結果からも、やはり一眼レフカメラやミラーレスカメラを持ち歩く必要性がなくなってきた。以前の記事で紹介している通り、星景や望遠での撮影ではスマホカメラでは絶対に勝てないが(手持ち800mmで撮影した画像も掲載しているため、興味がある方は覗いてみて欲しい。)、それ以外の撮影では、個人的にはスマホカメラ一択になりつつある。
グーグル ピクセル 7、9は、docomo(ドコモ)、au、ソフトバンク(softbank)、楽天モバイル(rakuten)でも利用できるスマホではあるが、個人的にはSDカードが利用できないのはどうにかしてほしいと考えていた。しかし、昨今は簡単にPCにデータが保存でき、クラウド上にもデータ転送ができるため、SDカードも不要になった。
なお、本記事で紹介しているピクセルはPixel9 Proであることを注意していただきたい。
9Proでなければ5倍の光学ズームは対応していない。