以前、DJI Pocket 2とOSMO ACTIONを、ゆるく比較した際の記事を投稿したが、先日リリースされたAction4を購入したので初期セットアップと、ファームウェアのアップデートをしてみた。
スペック比較
今回紹介する製品はこちらとなる。
以前も記載したが、PocketとActionは利用シーンが違うため、比較するのもおかしいが、製品選定で気になる方もいると思うので記載しておく。
Action3と比較すると、Action4で個人的に進化してよかったと思うのは、次の3点。
・センサーサイズ
Pocketのセンサーサイズを超えた。となると次のPocket3は1インチが来るか? これでActionの夜間撮影も少しは強くなると期待している。
・10-bit&D-Log M
撮影後の動画編集が柔軟になる。
・HDR動画標準
Action3までは、明示的にHDRを有効にする必要があったが、4では標準でHDRが有効になっている。撮影した動画を比較すると、やはり4の方がセンサーサイズの影響もあると思うが、綺麗に撮影できていそうだ。
・録画されたファイルのサイズ
今までは、4GB単位でMP4ファイルができてしまい、長時間撮影するとファイルが分割されていたため、あとから以下のようなツールを利用し、マージする作業など手間だったた。
しかし、現在は1ファイルが16GBとなっている。
なお、バッテリーはAction3とAction4は同じものを流用可能であった。また、利用できるSDカードが512GBまで対応した。
逆に上記内容で、「あまり進化していないじゃん」、という感想を抱く方は、Action3で十分かもしれない。
POCKET 2 | Action3 | Action4 | |
サイズ | 124.7×38.1×30 mm | 70.5×44.2×32.8 mm | 70.5×44.2×32.8 mm |
重量 | 117 g | 145 g | 145 g |
ジンバル | 3軸 | なし | なし |
手振れ補正 | ー(ジンバル機能あり) | EIS(電子式映像ブレ補正): RockSteady 3.0 RockSteady+ HorizonBalancing HorizonSteady | EIS(電子式映像ブレ補正): RockSteady 3.0 RockSteady 3.0+ HorizonBalancing HorizonSteady |
センサー | 1/1.7インチ CMOS 有効画素数:64 MP | 1/1.7インチ CMOS | 1/1.3インチ CMOS |
レンズ | FOV 93°、F1.8 焦点距離:20 mm(35mm判換算 | FOV:155° 絞り:f/2.8 | FOV:155° 絞り:f/2.8 |
ISO感度 | 静止画:100~6400 (16 MP)、100~3200 (64 MP) 動画: 100~6400 スローモーション:100~3200 | 写真:100〜12800 動画:100〜12800 | 写真:100〜12800 動画:100〜12800 |
電子シャッター速度 | 8~1/8000 秒 | 写真:1/8000秒~30秒 動画:1/8000秒~1/X秒(X:フレームレート設定値) | 写真:1/8000秒~30秒 動画:1/8000秒~1/X秒(X:フレームレート設定値) |
最大静止画サイズ | 9216×6912 ピクセル | 4000×3000 | 4000×2256 (16:9) 3648×2736 (4:3) |
静止画モード | シングルショット:16 MP、64 MP カウントダウン:3、5、7 秒 パノラマ:3×3、180° | カウントダウン:オフ/0.5/1/2/3/5/10秒 | カウントダウン:オフ/0.5/1/2/3/5/10秒 |
動画解像度 | 4K Ultra HD: 3840×2160 @ 24/25/30/48/50/60fps 2.7K: 2720×1530 @ 24/25/30/48/50/60fps FHD: 1920×1080 @ 24/25/30/48/50/60fps | 4K (16:9): 3840×2160@100/120fps 4K (16:9): 3840×2160@24/25/30/48/50/60fps 2.7K (4:3): 2688×2016@24/25/30/48/50/60fps 2.7K (16:9): 2688×1512@100/120fps 2.7K (16:9): 2688×1512@24/25/30/48/50/60fps 1080p (16:9): 1920×1080@100/120/200/240fps 1080p (16:9): 1920×1080@24/25/30/48/50/60fps | 4K (4:3): 3840×2880@24/25/30/48/50/60fps 4K (16:9): 3840×2160@100/120fps 4K (16:9): 3840×2160@24/25/30/48/50/60fps 2.7K (4:3): 2688×2016@24/25/30/48/50/60fps 2.7K (16:9): 2688×1512@100/120fps 2.7K (16:9): 2688×1512@24/25/30/48/50/60fps 1080p (16:9): 1920×1080@100/120/200/240fps 1080p (16:9): 1920×1080@24/25/30/48/50/60fps |
HDR動画解像度 | 2.7K: 2720×1530 @ 24/25/30fps FHD: 1920×1080 @ 24/25/30fps 焦点距離:38 mm | 記載なし | 記載なし |
動画モード | 動画 HDR 動画 タイムラプス モーションラプス ハイパーラプス | 動画 HDR 動画 スローモーション タイムラプス ハイパーラプス インターバル | 動画 HDR 動画 スローモーション タイムラプス ハイパーラプス インターバル |
スローモーション | 1080p/120fps(4倍使用時) 1080p/240fps(8倍使用時) | 4K:4倍 (120fps) 2.7K:4倍 (120fps) 1080p:8倍 (240fps)、4倍 (120fps) | 4K:4倍 (120fps) 2.7K:4倍 (120fps) 1080p:8倍 (240fps)、4倍 (120fps) |
最大動画ビットレート | 100 Mbps | 130 Mbps | 130 Mbps |
対応ファイルフォーマット | FAT32 (≤32 GB)/exFAT (>32 GB) | exFAT | exFAT |
写真フォーマット | JPEG/DNG | JPEG/RAW | JPEG/RAW |
動画フォーマット | MP4 (MPEG-4 AVC/H.264) | MP4(H.264/HEVC) | MP4(H.264/HEVC) |
対応SDカード | microSD、最大 256 GB UHS-Iスピードクラス 1 または UHS-I スピードクラス 3を推奨 | microSD(最大256GB) | microSD(最大512GB) |
POCKET 2 | Action3 | Action4 | |
バッテリー | LiPo | LiPo 1S | LiPo 1S |
容量 | 875 mAh | 1770 mAh | 1770 mAh |
駆動時間 | 140分 (1080p/24fpsでの動画撮影時のラボ環境下での測定値で、参考値となります。) | 160 分 25℃のラボ環境下で、以下の条件で測定:画質最適化が無効の状態の通常の動画モードで1080p/30fps動画撮影、EIS無効、前面・背面の画面をオフ。この値は、あくまで参考用です。 | 160 分 25℃のラボ環境下で、以下の条件で測定:RockSteadyオン、Wi-Fiオフ、画面オフの状態で、1080p/24fps (16:9)で撮影。このデータはあくまで参考用です。 |
充電時間 | 73分(5V/2A USBアダプターを使用した場合) | 49分 急速充電あり 25° Cのラボ環境下で、以下の条件で測定:DJI 30W USB-C充電器を使用、写真・動画撮影機能が無効で、前面・背面の画面をオフ。この値はあくまで参考用です。 | 49分 急速充電あり 25° Cのラボ環境下で、以下の条件で測定:DJI 30W USB-C充電器を使用、写真・動画撮影機能が無効で、前面・背面の画面をオフ。この値はあくまで参考用です。 |
基本、Pocketは観光、キャンプ、BBQ、暗い場所での撮影など、Actionはスノボ、登山、自転車などのアクティブ系の撮影で利用すると良いと考えている。
セットアップ
Osmoシリーズは、初代から今回リリースされた4世代目含め全て購入しているが、手順はAction3と同じ流れになる。ただし、Googleのサイトからアプリを落とすことができないため、戸惑う利用者もいると考え、備忘録として残しておく。
箱のサイズは、Action3と比べても小さくなっている。というか詰め込んでいる感じがした。
シールを剥がし中身を取り出す。
中身を取り出してみた。
本体のセットアップ
電源は、3枚目の画像で確認できる横のボタンとなる。
電源を入れ、言語を選択
QRコードをスマホで読み取る
スキップ。残り5回が気になるが、最初からアクセスしてアクティベーションすることとする。
スマホへのアプリのセットアップ
ダウンロードの続行を選択
GoogleのアプリサイトからDLするわけではないため、このような内容が表示される。どうしても不安な方は諦めてもらうしかない。
ダウンロード中の画面となる。
DLが終わったら、タップしてインストールを開始する
なお、わたしの場合は既に旧Actionを利用しておりインストール済みだったため、「更新」となっている。
インストールが終わったらアプリを開く
上記画面が終わり、トップページが表示されると、以下の画面が表示され、事前にOsmo Actionに電源を入れた状態で進めると、「接続」が表示されるため、これを選択する。
さらに「接続」を選択する
本体を確認し、アプリ側で表示されている内容が表示されていれば、本体側で「同意」を選択する
本体側の、「同意」を選択する
この後は、アカウントの作成、本体のアクティベーション、ファームウェアのアップデート行って初期設定は完了だ。正直、馴れていないと面倒ではある。
アクティベーション後に、ファームウェアのアップデートが可能となる。
インストールを選択すると、本体側でアップデートが実行される。
数分待つと、更新が完了だ。
動画比較
色調補正はしておりません。
Action4の動画も、今後アップ予定です。
1080p HDR撮影比較
POCKET2は、HDR撮影で撮影すると画角が狭くなり、ACTIONはRS(手振れ補正)が使えなくなる。
4K 60FPS 撮影比較
レンズの差で、POCKET 2の方が明るいです。また、Pocket 2はジンバルで手ブレを抑えておりますので、夜間、暗闇の撮影は圧倒的にPocket2が優位となります。
風景をPOCKET 2で撮影(4K30fps)
草原を撮影
Pocket2は風景や、日常のちょい撮りなどに最適です。ぜひ画質を4Kにしてご確認ください。
キャンプ場を撮影
アクティブな動きをACTIONで撮影(1080p60fps)
ACTIONは、アクティブ系で強いです。ツーリングやスポーツなどでは、Action2などでの撮影が優位となります。
サンプルは初代Actionで撮影しました。撮影場所は石打丸山スキー場です(*´ω`*)
画質を1080p60fpsにしてご確認ください。
アクティブな動きをPocket2で撮影(4K60fps)
Pocket2でもFPV(First Person View)モードを利用すると、アクションカメラに近い感じで撮影可能です。以下の動画はFPVでの撮影。私は、これでも満足ですが、アクションカメラの方がダイナミックさを感じるような?
おすすめアクセサリー
利用しているSDカードは、コスパが良いこちらを利用しております。
他にも、個人的に利用しているアクセサリーなどはこちらです。一部のアクセサリはGoProなどでも利用可能だ。