最近、いろいろなHypervisorを操作しているため、備忘録としてメモしておく。vSphereと比較し、Proxmoxは直感で構築、操作は可能であった。NutanixCEはリソースが潤沢にないと構築できないが、導入は比較的簡単であり、最低限の操作だけであれば比較的やさしい。VMEはこれからの製品となるため、導入、操作の何れも簡単ではなかった(あくまでも個人的な感想
導入したハイパーバイザの比較
検証環境に導入したハイパーバイザの構成を、簡易的にまとめておく。
※2025年1末時点
Proxmox VE | Nutanix CE | HPE VME | |
バージョン | 8.3.0 | 2.1(AOS 6.8.1) | 8.0.2 |
製品版有無 | オープンソース | 無償版(コミュニティエディション) | 60日評価版 |
ハイパーバイザー | KVM | AHV(KVMベース) | KVM |
ノード数 | 2ノード | 2ノード | 2ノード |
仮想マシン保存領域 | NFSで共有 ※TrueNAS | AOSストレージ HCI内 | NFSで共有 ※TrueNAS |
管理インターフェース | Webブラウザ | Webブラウザ | Webブラウザ |
導入したゲストOS | AlmaLinux 9.5 | AlmaLinux 9.5 | AlmaLinux 9.5 |
マイグレーション | 実施済 | 実施済 | 実施済 |
バックアップ | 未実施 | 未実施 | 未実施 |
スナップショット | 未実施 | 未実施 | 未実施 |
構築の容易さ ※vSphere経験者視点 | 調査不要レベル | 少し調べれば可能 | 手間がかかる |
管理画面操作 ※vSphere経験者視点 | 直感で操作可能 | 少し調べれば可能 | 直感で操作するのは難しい ※縦スクロールメインの操作性も改善の余地あり |
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全体環境の構成
いずれも、VMware Workstation上で動かしている。

Nutanixはシステム要件が高い(メモリ、CPU、ディスクなど)ため、他のハイパーバイザを削除しての導入となった。下図は、Proxmox2台、VME2台、TrueNASを導入し、NFSとしてTrueNASを稼働させている状態のスクショだ。

TrueNASは、Promox向け、VME向けのパスを切り、各々のハイパーバイザで掴ませる構成とした。

Proxmox向けNFS
「/mnt/share/nfs-data」を、Promox側で接続。

両ノードからNFS領域が見えていることを確認できる。

VME向けNFS
「/mnt/share/nfs-data02」を、VME側で接続。

2ノードでクラスタを組んでいる状態。

クラスタからNFS領域を見せている。
※画像で2か所マウントしているのは誤りで実際は1か所でよい

ゲストOSを導入してみる
Proxmox、Nutanixは多くの情報があるため、VMEのみスクショを張り付けておく。
AlmaLinuxをnode01側へ導入してみた直後のスクショ。

コンソールからログインしてみたが、特に問題なく使えそうだ。

node01で動いているAlmaLinuxをnode2へ移動してみる。「アクション」から「Manage Placement」を選択。
※マニュアルを見ていないため、手順が正しいかは不明

「ホスト」から、「node02」を選択。

「PLACEMENT」から「Failover」を選択し、「変更の保存」を選択。

「履歴」を確認すると、おそらく「node02」へ移動していそう。

「ホスト(ハイパーバイザー)」が「node01」から「node02」へ移動しだようだ。移動後のコンソール接続も特に問題なかった。

次回以降、VME構築のメモを作成する。以下がVME関連の記事となる。