PS5でゲームを楽しんでいる皆さん、コントローラーのスティックが勝手に動く「ドリフト現象」に悩まされていませんか?
特にFPSやアクションゲームでは、このドリフトは致命的ですよね。
「修理に出すと高いし時間もかかる…」「いっそ新しいのを買うしかないのか…」
そう思っているあなたに朗報です!
実はこのドリフト現象、たった数百円の「接点復活スプレー」を使えば、驚くほど簡単に自分で直せる可能性があるんです!
この記事では、実際に私が左スティックのドリフトを自力で修理した全手順を、たくさんの写真を交えながら徹底的に解説していきます。もうイライラしながらゲームをするのは終わりにしましょう!
“免責事項”
この記事で紹介した方法は、メーカーの保証対象外となる可能性があります。作業を行う際は、すべて自己責任でお願いいたします。
この記事を読めば分かること
- なぜドリフト現象が起きるのか?
- 準備するもの
- 分解不要(最小限)でできる具体的な修理手順
- 修理する際の注意点と再発防止策
なぜ?PS5コントローラーが勝手に動く「ドリフト現象」の主な原因
主な原因は、スティック内部のセンサー部分にホコリや削れたプラスチックの粉(摩耗粉)が入り込み、接触不良を起こすことだと言われています。
- ホコリ・ゴミの侵入
- スティック部品の摩耗
- 内部基盤の接触不良
下図は、コントローラーを分解した画像ですが、赤丸の部品がセンサーとなります。

つまり、この内部に入り込んだ汚れを取り除き、電気の流れを正常に戻してあげれば、ドリフトは改善する可能性が高いのです。
そこで登場するのが「接点復活スプレー」です。
ドリフト修理の救世主!「接点復活スプレー」とは?
接点復活スプレーは、電子機器のスイッチやコネクタなどの接触不良を改善するためのケミカル製品です。
接点復活スプレーの主な効果
- 汚れや酸化膜を除去し、電気の通りを良くする(洗浄効果)
- 金属表面に薄い膜を作り、再度の酸化や腐食を防ぐ(保護効果)
このスプレーをスティックの根本に吹きかけることで、内部の汚れを洗い流し、電気的な接点を回復させることができます。
【重要】どのスプレーを選べばいい?おすすめはコレ!
接点復活スプレーには様々な種類がありますが、プラスチックを溶かしてしまう成分が入っているものもあるため、製品選びは非常に重要です。
私が実際に使って修理し、多くの修理報告が上がっているのが、KURE(呉工業)の「接点復活スプレー」や「コンタクトスプレー」です。
プラスチックにも安心して使え、速乾性があるので作業がしやすいのが特徴です。ホームセンターやAmazonで数百円で購入できます。私は、近所のホームセンターで買いました。
コンタクトスプレーの方が日用品向けらしいですが、正直どちらでもよさそうでした。近所のホームセンターでは取り扱っていないかったため、私は、「接点復活スプレー」を使用しました。
【実践】接点復活スプレーを使ったPS5コントローラードリフト修理手順
それでは、実際の修理手順を解説していきます。作業自体は60分くらいでした。
準備するもの
PS5コントローラー (DualSense)
接点復活スプレー
綿棒
ピンセット
あると便利です。百均などでそろうと思います。
ドライバー類(マイナス、プラス)
メガネ向けの極小ネジ用で、百均などでも購入できると思います。
エアダスター
誇りを飛ばすのに利用します。私は、よく使うので、下記の、電動エアダスターを利用しております。
作業を始める前に、必ずコントローラーの電源がオフになっていることを確認してください。
スティック周りのカバーを外す(最小限の分解)
コントローラー上部、L1/R1ボタンを外します。L1とL2の間に、マイナスドライバーを挿入し、軽く持ち上げると簡単に外れます。

取り外すと、ネジが二か所あるので、取り外します。

次に、コントローラの下部から、黒いプラスチック部分を外します。先ほどのボタン同様、マイナスドライバーを差し込んで、軽く持ち上げると外れます。あまり力を入れすぎる、プラスチック部分に傷をつけます ← 私はここで、傷をつけてしまいました (´;ω;`)ウッ…

両サイドを軽く外した状態です。

両手で、少し外したプラスチック部分を持ち上げると、下のように外れます。

黒いプラスチックカバーを外したら、2か所のネジを外す。

ネジを外したら、先ほどの黒いカバーを外した要領で、白い部分のカバーを外します。外すときは、真ん中に2か所ツメがあるので、気を付けてください。

カバーを外すと、バッテリーが見えるのでコネクタを外してから、取り出します。

バッテリーを取り外したら、1か所ネジを外し、コネクタも1か所外します。

左下のコネクタも外す必要があります。

上記内容の作業を終えると、基盤が見えるので、4か所のコネクタを取り外します。いずれも慎重に取り外してください。

これで、下図の通り、スティック部分がようやく見えますので、スティックの黒いカバーを外すと内部の部品が見えます。

この2か所が、今回の修理で作業する場所となります。

接点復活スプレーを吹きかける
では、先ほどの2か所に、エアダスターなどでまずは、ほこりなどを吹き飛ばしてください。その後、接点復活スプレーを吹き替えていきます。適量で大丈夫です。ほんと一瞬です。下図、矢印の方角から、2か所、シュッ、シュッと吹きかけるだけで大丈夫です。

もう片方のセンサーにも、同様の作業を行います。

スティックをグリグリ動かす
スプレーを吹きかけたら、すぐにスティック(下図、黒い突起部分)を上下左右にグリグリと30秒ほど動かします。円を描くように回しても大丈夫です。

こうすることで、スプレー液が内部に行き渡り、汚れを洗浄してくれますので、あとはティッシュやクロスで、はみ出した余分な液体を拭き取ります。
その後、スプレー液が完全に乾くまで、30分ほど放置してください。速乾性ですが、念には念を入れましょう。
これで簡易的な修理は完了ですが、更に以下の作業も実施すると、よりよいのですが、少し難易度が上がりますので、自分のレベルに合わせて作業をしてください。
センサー部分の黄色い部分が取り外せますので、内部を綿棒などを使って、清掃します。綿棒には接点復活スプレーを吹きかけるなり、浸すなどしてから清掃してください。

実際に、掃除したら以下のように、結構な汚れを拭き取れました。

ネジやカバーを戻す
基盤やネジなどを戻しますが、黒いスティック部分のキャップを戻すのも忘れずに!
私は、キャップを戻し忘れ、再度基盤を取り外すといった無駄な作業をしました(-_-;)

あとは、コントローラーの電源を入れ、PS5のホーム画面やゲームで動作を確認します。
おおっ!
勝手に動かなくなった!
完璧に直ってる!
と、無事にドリフトが直っていれば、作業完了です。お疲れ様でした!
私は、とりあえずこれで復旧しました。
もし接点復活スプレーで直らなかったら?
考えられる原因
- 汚れがひどく、一度のスプレーでは落としきれなかった。
- 内部の部品が物理的に摩耗・破損している。
万が一、改善しなかった場合は、
- 公式の修理サポートに依頼する
- 専門の修理業者に依頼する
- 新しいコントローラーを買い替える
- 部品を交換する(ハンダごてなど必要)
部品を自分で交換する場合、以下のような部品を自分で交換することとなります。
まとめ:PS5コントローラーのドリフトは、まず「接点復活スプレー」を試す価値アリ!
今回は、PS5コントローラーのドリフト現象を自力で修理する方法を解説しました。
今回の修理方法のまとめ
- 原因はスティック内部のホコリやゴミによる接触不良がほとんど
- KUREの接点復活スプレー、コンタクトスプレーなど、プラスチック対応のものを選ぶのが重要
- スプレーは、「一瞬だけ」吹きかけ、かけすぎないこと。
- 作業後はしっかり乾燥させる
メーカー修理や買い替えには数千円〜1万円近くかかりますが、この方法なら数百円の投資で直る可能性があります。
コントローラーのドリフトで悩んでいる方は、ダメ元で試してみる価値はありますが、作業は自己責任ですので、自信がない方は、最初から修理に出すのを推奨いたします。