SONY PlayStation VR2とMeta Quest3(旧Oculus オキュラス)を購入したため比較してみた。
結論
先に結論を記載する。
PlayStation5のVRゲームをプレイしなければ、PSVR2を買う理由が見当たらない。
Meta Quest3の優位性を列挙していく。
- 無線での利用前提
- 装着、脱着が楽
- コントローラが単三電池
- ハンドジェスチャーが可能
- ゴーグルは充電式だが、充電しながら使用可能
- 目が悪くても(程度や人による)、メガネ不要
- Stema Linkを利用し、パソコンとの無線接続で使用可能
- 容易に寝転んで使用可能
- 数十グラムの差だがPSVR2と比較して軽量
- イヤホン不要
- Prime Videoの画質や操作性は、圧倒的にMeta Quest3でPrime Video VRを利用した方がよい
つまり、PSVR2は逆となる。
- 有線での利用前提
- 装着、脱着が面倒
- コントローラが充電式で地味に面倒
- ハンドジェスチャーが利用できない
- ゴーグルは有線接続必須
- 目が悪い場合、メガネや度入りレンズが必要(レンズの詳細は別記事でまとめている)
- 2024年8月に販売される製品を追加購入し、ようやくパソコンと有線接続で利用可能
- 容易に寝転んで利用するのが難しい
- 数十グラムの差だが、Quest3と比較して重い
- イヤホン等が必須
使用する方によっては、上記内容がメリットと思う方もいるだろう。
だが、筆者の場合、主にVR空間での映像やVRChat、Steam系のゲームを楽しむため、PSVR2は正直使いどころがなかった。とにかくPS5でVRゲームを楽しみたいがソフトが圧倒的に足りていない。Queset3のような優位性があれば、もう少し楽しむこともできたと考えている。
なお、装着性という点で、PSVR2の方がフィット感は良かった。これは筆者の骨格と相性がよかったのかなどは不明である。
仕様の比較
それでは、オフィシャルページを参考に仕様を比較してみる。
なお、重さに関しては、料理用はかりで測定したものだ。
PlayStadion VR2 | Meta Quest3 | |
価格 | 74,980円 | ¥74,800 (128GB) ¥96,800 (512GB) |
重さ | 約560グラム(本体) 約167グラム(コントローラ 片方) | 約520グラム(本体) 約125グラム(コントローラ 片方) |
ディスプレイ方式 | 有機EL | 液晶 |
HDR | 対応 | 非対応 |
解像度 | 片目当たり2000×2040 | 2064×2208ピクセル(片目あたり) |
リフレッシュレート | 90Hz、120Hz | 72Hz、80Hz、90Hz、120Hz |
視野 | 約110度 | 110度(水平)および96度(垂直) |
オーディオ | 入力:内蔵マイク 出力:ステレオヘッドホン端子 | 3Dスペーシャルオーディオを搭載した一体型ステレオスピーカー |
外部機器 | PS5必須で、USB Type-Cで接続 | PS不要で、スタンドアロン利用可能 無線接続、Wi-Fi 6E認定 |
フィードバック | ヘッドセット、コントローラの振動 | コントローラの振動 |
レンズ間距離 | 調整可能(詳細不明) | 調整可能なIPD範囲は53~75 mm |
センサー | モーションセンサー 装着センサー | ジェスチャーコントロール |
カメラ | トラッキングカメラ4つ 視線トラッキング用IRカメラ2つ | トラッキングカメラ4つ アイトラッキング非搭載 |
複合現実パススルー | モノクロ | RGBカメラでカラー |
バッテリー駆動時間 | PS5本体との常時接続必須 | 最大使用可能時間は平均2.2時間 ゲーム: 使用可能時間は平均2.4時間 ソーシャル: 使用可能時間は平均2.2時間 プロダクティビティ: 使用可能時間は平均1.5時間 メディア: 使用可能時間は平均2.9時間 |
充電時間 | 本体充電なし | 付属の18W電源アダプターで約2.3時間 |
簡単充電 | 本体充電なし | 内蔵USB-Cポートで充電と接続可能 |
コントローラ | USB Type-C 端子 内蔵型リチウムイオン充電池 リングあり | 単三電池 リングなし |
以降、Quest3に関し、もう少し優位性に関してコメントする。
寝転んで映像を楽しむ
Quest3は仰向けや、横向きで寝ながら、映像を楽しむことが可能である。「YouTube VR 」、「Prime Video VR」をQuest3へインストールし、映画館同様、大スクリーンで映像を楽しむことができる。
ハンドジェスチャー
Quest3は、コントローラがなくてもハンドジェスチャーでウインドウの操作や、キーボード入力が可能である。一部のソフトウェアはコントローラが必須となるが、ハンドジェスチャーがなれると、コントローラの電池消費も抑えることが可能であり、とても便利な機能であった。
無線利用
プレステ(プレイステーション)用のPSVR2は、PS5との有線接続であり、音声も有線のイヤホン利用(標準で付属されていたイヤホンを使う前提)である。そのため、これに加えゴーグルの装着、脱着が面倒であるため、とにかくケーブル類が邪魔だ。
メガネが不要だった
PSVR2は、視力の悪い(視力0.3~0.5くらい)筆者は裸眼だとボヤけてしまい、メガネを利用しながらゴーグルを装着している。そのため、少しでもずれるとピンボケしてしまい、正直使い勝手が悪すぎる。しかし、理由は不明だがQuest3は、メガネ不要で視界がはっきりしており裸眼で利用できている。
なお、PSVR2も度入りレンズを装着したところ、ボケることもなく楽しんでプレイすることはできている。詳細は以下の記事で紹介している。
最後に
Meta Quest3の優位性ばかり記載していたが、冒頭で述べた通り、PS5版のバイオハザード(BIOHAZARD)などのVRゲームをやるためには、PSVR2は必須となる。実際にバイオなどをプレイしていると没入感はあるが、画面全体のざらざら感が目立ち、画質の面でもMetaの方が優位性があるなと感じながらプレイはしていた。そのため、再度記載することになるが、PSVR2でPS5のVRゲームをすることがなければ、PSVR2を買うメリットはなかった。